格安スマホ・SIM大辞典

多数の格安SIMを価格・データ通信容量・通信速度・速度制限・音声通話・かけ放題オプションの有無・その他SIMごとの特徴などをもとに徹底比較・解説します。目的に合わせたおすすめプランの提案もあります。

格安SIM・スマホとは?なぜ月額料金が半額になるほど安い?

格安SIMとは?

MVNO(仮想移動体通信事業者)

格安SIMは、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)からモバイル回線を借りた事業者が私達ユーザーにその回線を又貸ししてくれるサービスです。

又貸し、と言うとちょっとイメージが悪いかもしれません。

しかし、そのような自社でモバイル回線を持たずに他社から借りた回線をユーザーに提供するサービスを行う事業者(= 回線を又貸しする事業者)は総務省が公開している「MVNOに係る電気通信事業法及び電波法の適用関係に関するガイドライン」(改訂版を含む)の中ではMVNO(Mobile Virtual Network Operator : 仮想移動体通信事業者)としてきちんと定義されていますので、おかしな事業形態というわけではありません。

MVNOガイドライン(総務省)

http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/eidsystem/mvmo01.html

つまり、MVNOは国のお墨付きが付いている極めて真っ当なサービスなのです。

とはいえ、私達が格安SIMを利用する上ではあまり細かいことは覚える必要はありませんので、「格安SIM = 回線の又貸し」と理解しておけば十分だと思います。

回線は大手キャリアと同じ

上記の通り、「格安SIM = 回線の又貸し」であり、格安SIM事業者は大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から借りた回線をユーザーに貸し出しています。

従って、格安SIMの回線は大手キャリアの回線と全く同じものであると言えます。

各格安SIM事業者がどこのキャリアの回線を利用しているのかは事業者ごとにそれぞれ異なるのですが、例えばドコモの回線を又貸ししている格安SIM事業者と契約すると実際に使うことになるのはドコモの回線ですし、auやソフトバンクの回線が又貸しされているなら、当該の回線を使うことになります。

格安SIMをよく知らない人の中には「格安 = 安かろう悪かろう = 回線の品質が悪い = 電話やインターネットが良く途切れる = 使い物にならない」という先入観をお持ちの方もいるかもしれません。

しかし、しつこいようですが「格安SIM = 回線の又貸し」なので、格安SIMを契約した際に使うことになる回線は大手キャリアが多額の設備投資行って設置した回線であり、同様に多額の費用をかけて日々運用・維持管理がなされているものですので、格安SIMと大手キャリアの間に回線そのものの品質の差は一切存在しません。

月額料金が安い(大手キャリアの半額以下も可能)

格安SIMはその名の通り、格安の月額料金でスマホやタブレットなどを維持できるサービスです。

例えば、代表的な格安SIMであるIIJmio(みおふぉん)では電話・データ通信が可能なSIMカードを月1,600円という凄まじく安い値段から契約することができます。

ミニマムスタートプラン : 3GB ライトスターツプラン : 6GB ファミリーシェアプラン :10GB

ミニマムスタートプラン : 3GB
ライトスターツプラン : 6GB
ファミリーシェアプラン :10GB

通話料は別途必要となりますが、よほど長時間の電話をかけない限りは高々2,000円くらいに収まると思いますので通話料を足しても月4,000円以下に抑えることができます。

大手キャリアで契約すると一般的には月に8,000円くらいはかかりますので、格安SIMならスマホの維持費を半額以下にすることも十分に可能なのです。

ちなみに、私自身もIIJmio(みおふぉん)を使っていますが、電話をあまりかけないということもあり、月額料金は毎月2,000円前後しかかかっていません。

私の請求金額です。 (ミニマムスタートプランを契約中)

私の請求金額です。
(ミニマムスタートプランを契約中)

たまに電話を沢山使うことがあっても3,000円を超えたことはありませんので、auと契約していた頃から比べると実に4分の1~3分の1以下にまでスマホの維持費を下げることに成功しています。

何故、安い?その理由は?

ここで、「格安SIMは大手キャリアと同じ回線を使っている(= 又貸ししている)のに何故こんなにも安いのか?」という疑問が浮かぶと思います。

その理由は以下の通りです。

競争が激しい

「格安SIM = MVNO」であるというのは先述の通りですが、最近では数多くの企業が格安SIM事業に参入してきており、非常に競争が激しい状態が続いています。

正に格安SIMの戦国時代と言っても過言ではありません。

 

しかも、長年インターネットプロバイダとして有名なIIJ・OCN・ビッグローブ、通信販売やプロ野球で有名な楽天などの大企業も続々と格安SIM事業に乗り出していることもあって、企業体力にものを言わせて値下げ合戦が行われています。

そのような事情があるため、格安SIMは大手キャリアで契約するよりも格安の価格設定となっているのです。

経費をトコトン削っている

また、いずれの格安SIMの事業者においても、格安の価格を実現するための経費削減の努力にも余念がありません。

例えば、事業者ごとに違いはありますが、

  • 大手キャリアのような実店舗を持っていない(もしくは非常に少ない・完全に外部委託など)
  • 問い合わせは電話やメールのみが多い(実店舗がある事業者は店舗でもOK)
  • 契約の申し込みは基本的にオンラインのみ(実店舗がある事業者は店舗でもOK)
  • 支払い方法はクレジットカードのみ(事業者によってはデビットカードなど可)
  • 紙の利用明細は発行されておらず、オンラインでのみ確認できる
  • 月額料金に無料通話は一切含まれていない(無料通話オプションは全て有償)

など、無駄な経費を省く方法を試行錯誤している様子が伺えます。

特に大手キャリアとの一番の違いは実店舗ない(or ほとんど存在しない)ことであり、これによって人件費の大幅な削減に成功しているのだろうと思われます。

格安SIMは各事業者のこのような努力で実現されていますが、言い方を変えれば大手キャリアと比較してサービスの質が悪いということでもあります。

しかし、価格設定とサービスの質はトレードオフの関係にあり、安くて最高のサービスを求めることは不可能・わがままですので、月額料金の安さを重視するのか・サービスの質を重視するのかによって格安SIMへの評価が分かれるところだと思います。

格安SIMと格安スマホの違いは?

以前は、格安SIMの事業者はSIMカードのみを格安の価格で販売していました。

その際、SIMフリーのスマホは自分で別途購入するなどして用意しなければなりませんでしたので、格安で購入できるのはSIMカードだけ(スマホは購入できない)という意味で「格安SIM」と呼ばれていました。

しかし、数年前から大手キャリアのように格安SIM(SIMカードそのもの)と一緒にSIMフリーのスマホをセット販売するサービスが増えてきました。

セット販売される端末は中国や台湾製のスマホであることが多く、国産のスマホと比較して遥かに安価(安ければ1万円前後で手に入る)なため「格安スマホ」と呼ばれています。

このように、

  • 格安SIM : 安価で購入できるSIMカードそのもの
  • 格安スマホ : 安価で購入できるスマホそのもの

というのがそれぞれの単語が本来意味するところです。

しかし、最近ではどちらも一般的になってきたことで、格安SIMと格安スマホの両方を引っ括めてあまり区別せずに「格安SIM」もしくは「格安スマホ」と表現しているケースが多いように思います。

従って、それぞれの単語を見ただけではハッキリと意味を断定することはできません。

意味を確定させるためには、格安SIM・スマホについて記述している広告の内容やブログの文章などをきちんと読んだ上で、その文脈から「格安SIM・スマホ」が示している内容を理解する必要があります。

とはいえ、あまり難しく考えなくても、格安SIM・スマホという単語が出てきたら、

  • SIMカードそのもの
  • スマホそのもの
  • もしくはその両方

のどれかを指していることさえ分かっていれば良いと思います。

当サイトでも明確には区別していません。

2017/02/14