格安スマホ・SIM大辞典

多数の格安SIMを価格・データ通信容量・通信速度・速度制限・音声通話・かけ放題オプションの有無・その他SIMごとの特徴などをもとに徹底比較・解説します。目的に合わせたおすすめプランの提案もあります。

IP電話(050)は緊急通報(110や119)できないので要注意

格安SIMの比較サイトなどでは「IP電話を活用すれば更に安くなるので普通の電話は不要!」などと言っていることがあります。

しかし、IP電話(050)には110(警察)・119(消防)・118(海上保安庁)といった緊急通報ができないという最大の欠点があるため、IP電話のみでの格安SIMの運用はおすすめしません。

普通の電話とIP電話の特徴・違い

格安SIMで通話をする方法は、

  • 普通の電話(電話回線を使用)
  • IP電話(データ回線を使用)

の2種類があります。

普通の電話

普通の電話をかける際に使う最も代表的なアプリは、スマホに標準でインストールされている電話アプリです。

スマホを新品で購入した場合、インストールされていないということは通常ありえませんので、特別な設定などをしなくても必ず使えます。

基本的に通話料は20円/30秒とやや高めですが、格安SIMと契約すると使えるようになる専用の通話アプリ、もしくは誰でも使える楽天でんわG-Callなどを導入すると通話料を半額(10円/30秒)にすることができます(詳細は後述)。

IP電話

IP電話をかける際に使う「IP電話アプリ」は色々な種類がありますが、代表的なものは

などです。

各アプリともアプリストアからインストールした後、利用登録などをしなければなりません。

基本的に同じアプリ間での通話だと通話料無料ですが、050の電話番号を利用して固定電話や携帯電話宛に発信するときは通話料が発生します。

特徴・違いの比較

以下は普通の電話とIP電話の特徴や違いを一覧で比較したものです。

普通の電話とIP電話の特徴・違い
項目 普通の電話 IP電話
対応SIM 音声通話SIMのみ利用可能 全SIM(データ専用・SMS付き・音声通話)で
利用可能
SIMの
月額料金
データ専用よりも約700円高い
SMS付きよりも約560円高い
データ専用 : 音声通話よりも約700円安い
SMS付 : 音声通話よりも約560円安い
電話番号 090・080・070 050
使用する
回線
電話回線 データ回線
通話料金 IP電話より高い
※通常 : 20円/30秒
※通話料半額アプリを使えば10円/30秒
普通の電話より安い
(固定 : 8円3分, 携帯 : 8円/30秒など)
※料金はIP電話により異なる
※別途基本料金がかかる場合も(100円~/月など)
緊急通報 可能 不可能
※110・119・118など3桁の番号は発信不可

お金の話をすると、普通の電話の方が確実に高いです。

というか、IP電話が安すぎるので相対的に普通の電話がかなり高く感じられるといった方が正しいでしょうか。

IP電話は緊急通報ができない

IP電話は音声通話SIMでなくても使える上に通話料も安いため非常に優れた連絡手段の一つなのですが、110(警察)・119(消防)・118(海上保安庁)といった緊急通報ができないという最大の欠点があります。

普通に生活している限りは緊急通報を行う機会はほとんどなく大人でも一度も緊急通報をしたことがない人はかなり多いため、ついつい「緊急通報ができなくても問題ない。データSIM(またはSMS付きSIM)でIP電話を使えればそれで十分。」と考えてしまいがちです。

しかし、万が一緊急通報をしようと思ったときにできないというのは極めてリスクが高いですので、IP電話だけに頼り切ってしまうのは大変危険です。

緊急通報が必要となるような状況は文字通り緊急事態が発生しており一刻を争う状況であるため、緊急通報ができずに手遅れになるかもしれないリスクは極力排除しておくべきだと思います。

従って、格安SIMを契約するするなら音声通話SIMを選ぶことを強くおすすめします。

サブのスマホならIP電話のみでもOK

とはいえ、IP電話オンリーがダメというのはスマホの使い方にもよります。

例えば、普通の電話が使えるスマホや固定電話を1台持った上で、サブとしてIP電話専用のスマホを使う(遠距離恋愛中の恋人・単身赴任中の家族・年老いた両親との連絡用など)のであれば、IP電話オンリーのスマホがあっても全く問題ありません。

このような使い方の場合、サブのスマホは基本的に自宅に置きっぱなしなので外出先では使わない、もしくは外に持ち出すにしても必ずメインのスマホも持ち歩くはずであり、緊急通報が必要になったときでも十分に対応可能だからです。

逆に言えば、メインのスマホ1台をIP電話だけで運用するようなケースはいざというときに確実に緊急通報ができるように音声通話SIMを契約しておいた方が安心・安全ということです。

併用もOKだが要注意

IP電話を上手に使いたければ、音声通話SIMを契約した上で普段の電話をIP電話で済ませる、という方法が良いです。

これならば普通の電話とIP電話を共存させることができるので、緊急通報が可能な体制を整えつつ通話料を節約することができるからです。

音声通話SIMを契約するとデータSIM(またはSMS付きSIM)よりも月額700円(または560円)ほど料金が高くなってしまいますが、いざというときに緊急通報を使えるようにするための保険料だと考えればやむを得ない出費ですのでケチるところではないと思います。

ただ、IP電話に慣れてしまうと緊急通報が必要になったときに間違ってIP電話で発信してしまう(結果、繋がらない)危険性があるという点には注意が必要です。

自分で普通の電話とIP電話の違いをしっかりと理解して格安SIMを契約するならまだしも、子供や老人(自分の両親や義両親)にスマホを持たせるときにはしっかりと言い聞かせても忘れてしまう可能性が高く危険です。

仮にIP電話で緊急通報をできない旨を覚えていたとしても、緊迫した状況下で普段使い慣れていない普通の電話からスムーズ緊急通報をできるかどうか分からないという問題もあります。

もし万が一の際のリスクを少しでも減らしたいなら、IP電話を最初から使用せず、多少通話料が高くなるのは覚悟の上で普通の電話一本に絞って運用すると確実です。

普通の電話しか使わなければ普段電話をかけるときと同じように緊急通報を行うことができるからです。

普通の電話を安く使う方法

格安SIMの比較サイトなどを見ていると「普通の電話は高い!IP電話を使えば格安で通話ができるので音声通話SIMは不要!」などと書かれていることがよくあります。

そのせいで、音声通話SIMを契約するよりもデータSIM・SMS付きSIMでIP電話を使った方が良いというような風潮が生まれているのだと思いますが、格安SIMも使い方次第で通話料を大幅に安くすることができます。

通話料半額アプリを使う

まず、格安SIMによっては、契約すると無料で使える上に通話料がいつでも半額(10円/30秒)になる専用のアプリがあります。

代表的なものは、IIJmio(みおふぉん)の「みおふぉんダイアル」などです。

みおふぉんダイアルアプリ

みおふぉんダイアルアプリ
無料
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このようなアプリを使えば簡単に通話料を半額にできるため、IP電話を使わずとも通話料を大幅に節約することが可能なのです。

IIJmio(みおふぉん)以外で通話料半額アプリが用意されている格安SIMは以下の通りです。

通話料半額アプリを使える格安SIMの比較
特徴格安SIMの通話料金は通常20円/30秒(= 40円/1分)であり、かなり高いと言えます。大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と比べると月額料金は格安SIMの方が圧倒的に...

誰でも通話料を半額にする方法

上記の「通話料半額アプリ」は一部の格安SIMにしか用意されていないため、それ以外の格安SIMでは通常通りの通話料(20円/30秒)を支払うしかないと思うかもしれません。

しかし、楽天でんわもしくはG-Callを使えば誰でも・すぐに通話料を半額(10円/30秒)にすることができます。


どちらを使っても良いのですが、楽天関連のサービスをよく使う人は楽天スーパーポイントが貯まる楽天でんわを、少しでも通話料を安くしたい人は消費税がかからないG-Callをオススメします。

それぞれの違いの詳細は以下の記事にて詳しく解説しています。

通話料半額の楽天でんわとG-Callの共通点・違いを比較してみました
格安SIMは有料オプションを別途申し込みしない限り大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)に最初から付いているような無料通話がないのが一般的です。そのせいで通話し...

かけ放題・無料通話オプションを使う

また、通話料半額アプリを使っても通話料が高くなってしまう人は、

  • ○分かけ放題(3分や5分など)
  • ○分無料通話(30分や60分など)

のオプションがある格安SIMを選ぶと良いです。

かけ放題・無料通話(通話定額)オプションを使える格安SIMの比較
特徴格安SIMは通常20円/30秒の通話料がかかるため、どうしても通話料が嵩んでしまいます。通話料を節約する代表的な方法としては、登録無料・月額利用料金0円で誰でも通...

どちらも有料オプションなので追加料金がかかってしまうものの、通話頻度が高かったり通話時間が長い場合は普通に電話をかけるよりも最終的な請求金額が安くなるはずです。

中でも、無料通話60分を格安で使えてかけ放題オプションにも加入できるBIGLOBE SIMは非常におすすめです。

通話料を稼ぐ

特殊な方法としては、格安SIMの請求金額を安くするのではなくお金を稼いで通話料に充てることもできます。

例えば、アンケートサイトのマクロミルを使えば毎月500~1,000円は確実に稼げるので、稼いだ分を通話料として使うことで実質的に割引を受けているのと同じような効果を得られます。

詳細は以下の記事の通りですが、これらの方法を活用すれば格安SIMに支払う実質的な料金を月1,000円以下にまで抑えることも十分に可能です。

格安SIM・スマホの月額料金が更に安くなる方法・裏技
格安SIMは大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と異なり非常に安い月額料金でスマホを維持できることが最大の特徴です。スマホの使い方にもよりますが、大手キャリア...

2017/02/14