格安スマホ・SIM大辞典

多数の格安SIMを価格・データ通信容量・通信速度・速度制限・音声通話・かけ放題オプションの有無・その他SIMごとの特徴などをもとに徹底比較・解説します。目的に合わせたおすすめプランの提案もあります。

SIMフリー・白ロム・赤ロムの違いとは?

格安SIMを契約するとき、スマホの調達方法は、

  1. 大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)で使っているものを持ち込む
  2. 新品を購入する(SIMとセット購入 or 自分でAmazonなどで購入)
  3. 中古を購入する(ヤフオクやメルカリなどを活用)

という3つの選択肢があります。

2.に関してはSIMフリーを新品で購入することになるので、契約予定の格安SIMでそのスマホの動作確認が完了しているかどうかだけをチェックすれば全く問題ありません(セット購入なら動作確認すら不要)。

しかし、大手キャリアから持ち込むとき・中古を購入するときは、SIMフリー・白ロム・赤ロムというスマホの状態を表す3つの単語とそのメリット・デメリットについて把握しておく必要があります。

SIMフリー・白ロム・赤ロムの違いを知らないまま下手にスマホを購入すると、「買ったは良いけれど格安SIMで使えない。」という最悪の事態に陥りかねません。

いずれもあまり聞き慣れない単語ですが、聞きなれないだけであって特に難しいものではありませんので以下の解説を読めばその違いをしっかりと理解できると思います。

なお、細かい話を理解するのが面倒だとか時間が惜しいという方は、格安SIMを契約するときにSIMとスマホをセット購入すれば当該の格安SIMでは必ず使えるので、SIMフリー・白ロム・赤ロムの違いを知らなくても特に問題ありません。

それぞれの違い

詳細は後述の通りですが、最初にそれぞれの違いをまとめておきます。

SIMフリー・白ロム・赤ロムの特徴
種類 SIMロックの状態 メリット デメリット
SIMフリー SIMロックなし 全てのキャリア・格安SIMで
使える。
白ロムに比べると
少し高い。
白ロム キャリアのSIMロックが
かかっている。
ネットワーク利用制限は「○」。
SIMフリーよりも安価。
ドコモの白ロムなら
SIMロック解除不要で
ドコモ回線の格安SIMを使える。
将来的に赤ロムに
なる可能性がある。
赤ロム キャリアのSIMロックが
かかっている。
ネットワーク利用制限は「☓」。
(モバイル回線通信は不可)
白ロムよりも安価。
Wi-Fi通信のみでOKなら
十分使える。
SIMカードを挿しても
モバイル回線で
通信できない。
白ロムには戻せない。

SIMフリー

スマホを特定のキャリアでしか使えないようにしてしまう「SIMロック」がかかっておらず、通信規格や周波数さえ対応していれば大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)や格安SIMを問わず全ての通信事業者で使うことができる状態(またはその状態のスマホ)のことを指します。

日本においては大手キャリアが自社のモバイル回線でしか使えないスマホ(SIMロックがかかったもの)を長年販売し続けてきたせいで馴染みが薄かったのですが、数年前から格安SIMが増えてきたことと合わせて広く一般に認知されるようになってきています。

先述の通り全ての通信事業者のSIMカードを指して使えるので乗り換え時にそのスマホを持って各通信事業者を渡り歩くことができるというメリットがあるのですが、同じ機種のSIMフリーと白ロム(後述)を比べるとSIMフリーの方が販売価格が高いというデメリットがあります。

とはいえ、メリットの方が大きいので格安SIMで使うスマホの中では一番おすすめです。

購入方法

機種・状態に応じたSIMフリースマホの購入方法は以下の通りです。

SIMフリースマホの購入方法
機種 状態 購入方法
iPhone 新品 ・Apple Store(実店舗オンラインストア)
Apple製品取扱店(ビックカメラ・ヨドバシカメラなど)
中古 ・ヤフオクやメルカリなど
Android 新品 ・Amazonや楽天市場などの通販
・各メーカーの公式サイト
・家電量販店のスマホコーナー
・格安SIMとのセット購入
中古 ・ヤフオクやメルカリなど

先述の通りSIMフリースマホ自体はおすすめなのですが、中古のAndroidに限っては、

  • OSのアップデートに対応していないことが多く、セキュリティ面のリスクがある
  • Androidは新品でも安いものがある(1~2万円くらいあれば買える)

といった理由により、あまりおすすめしません。

白ロム

大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)で販売されている(いた)スマホのことで、当該キャリアのSIMロックがかかっており、且つネットワーク利用制限が「○」のものを指します。

ネットワーク利用制限とは

携帯電話機の固有番号(製造番号)を弊社システムに登録することにより、その携帯電話機を使用した通話(着信含む)・通信の利用を制限する機能です。

「ネットワーク利用制限」の対象となる携帯電話機

・ドコモショップなどの販売店での窃盗(盗難)や詐欺などの犯罪行為により、不正に入手された携帯電話機

・本人確認書類偽造や申込書の記載内容(お名前、住所、生年月日など)に虚偽の申告が含まれているなど、不正な契約により入手された携帯電話機

・ケータイ補償サービスにより、補償対象となった旧携帯電話機

・代金債務(立替払などに係る債務を含む)の履行がなされていない、またその恐れが高い携帯電話機

http://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/top.php

※ドコモのサイトに記載されている解説ですが、auとソフトバンクも同様の内容です。

上記の解説をみると小難しく書かれていますが、

  • 正規の手段(窃盗・詐欺・不正契約などではない)で入手されたキャリアのスマホである
  • 補償対象になって交換されたスマホではない
  • 機種代が完済済み(もしくは、滞りなく支払い中である)

という条件を満たしていれば白ロムです。

キャリアのSIMロックがかかっているため基本的には当該キャリアでなければ使えないのですが、「ドコモの白ロムとドコモ回線の格安SIM」という組み合わせならSIMロックを解除しなくてもSIMカードを挿すだけで使えるという特徴があります(通信規格や周波数などが対応している場合に限りますが、大抵は対応しています)。

白ロムと各回線タイプごとのSIMロック解除の要・不要
白ロムの種類 乗り換え先の格安SIMの回線タイプ
ドコモ au ソフトバンク
ドコモ 不要 必要 必要
au 必要 以下の
別表参照
必要
ソフトバンク 必要 必要 必要
※上記の表はあくまでも基本的な対応関係しか示していませんので、機種ごとの動作については各格安SIMの公式サイトの動作確認済み端末一覧をチェックして下さい。
※auの白ロムはauの独特な通信規格・周波数に対応している関係で、SIMロックを解除してもドコモ・SBには対応していないことが多いです。
※ソフトバンクの白ロムはSB回線に最適化されているらしく、SIMロックを解除してもドコモ・auでは上手く使えないことが多いです。

また、auに関しては「VoLTE非対応のauの白ロムとmineo(マイネオ)のAプラン(au回線)またはUQモバイル(au回線のみを提供)」の組み合わせはSIMロック解除なしで使えます。

auの白ロムとSIMロック解除の要・不要
白ロムの種類 VoLTE 乗り換え先の格安SIM(au回線)
IIJmioの
タイプA
mineoの
Aプラン
UQモバイル
au 対応 必要 必要 必要
非対応 必要 不要 不要
※上記の表はあくまでも基本的な対応関係しか示していませんので、機種ごとの動作については各格安SIMの公式サイトの動作確認済み端末一覧をチェックして下さい。

格安SIMの大半(au回線SB回線以外の全ての格安SIM)はドコモ回線なので、ドコモを契約中の人が今使っているスマホを格安SIMに持ち込めば大抵はそのまま使えるということであり、初期費用や毎月の支払い費用を節約するのに非常に大きな利点だと言えます。

しかし、自分が契約している(していた)白ロムではなく、ヤフオクやメルカリなどで購入した白ロムを格安SIMに持ち込んで使うのはおすすめできません。

同じ機種ならSIMフリーで購入するよりも白ロムの方が安価である点は魅力的なのですが、将来的に

  • 不正な手段(窃盗・詐欺・不正契約など)で入手されたと判明したとき
  • 補償対象になったスマホだと判明したとき
  • 機種代が完済されておらず、支払いが滞っていると判明したとき

などには、赤ロム(ネットワーク利用制限が「☓」のもの。後述。)に変わってしまうからです。

ヤフオクやメルカリなどで販売されている白ロムの商品ページにはスマホのIMEI(製造番号)が掲載されており、それを使えばネットワーク利用制限の状態を調べることができるため、購入の際に赤ロムを掴まされてしまう可能性はほぼありません。

ネットワーク利用制限携帯電話機照会

ドコモ
http://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/search.php

au
https://au-cs0.kddi.com/FtHome

ソフトバンク
https://ct11.my.softbank.jp/WBF/icv

しかし、購入時点で白ロムだったとしても将来的に赤ロムになってしまう可能性がゼロとは言えないことから、中古の白ロムを購入するのはおすすめしませんし、もし買うなら自己責任で対処するようにして下さい。

中古を買うならSIMフリーのものがおすすめです。

ちなみに、白ロムのSIMロックを解除すれば全ての通信事業者で使える「SIMフリー」の状態になりますが、ネットワーク利用制限に関するリスク(= 将来的に赤ロムになる可能性)は残るため、SIMロックを解除したスマホは最初からSIMフリーで販売されているスマホとは厳密には異なる状態だと言えます。

調達方法

白ロムの調達方法は以下の通りです。

白ロムの調達方法
機種 状態 調達方法
iPhone 新品 ・大手キャリアを契約するときにセット購入する
(従って、格安SIMで使う際の調達方法にはならない)
一部の格安SIMでiPhoneをセット購入する
中古 ・大手キャリアにて自分で使っていたものを格安SIMへ持ち込む
・ヤフオクやメルカリなどで購入する
一部の格安SIMでiPhoneをセット購入する
Android 新品 ・大手キャリアを契約するときにセット購入する
(従って、格安SIMで使う際の調達方法にはならない)
中古 ・大手キャリアにて自分で使っていたものを格安SIMへ持ち込む
・ヤフオクやメルカリなどで購入する

自分で大手キャリアから白ロムを持ち込む場合は、機種代不要で格安SIMを使えるので経済的なメリットが大きいです。

しかし、先述の通り中古で他人から購入した白ロムは将来的に赤ロムになってしまう可能性が全くないとは言い切れないリスクがあるので、おすすめしません。

赤ロム

もともと白ロムだったものが、

  • 不正な手段(窃盗・詐欺・不正契約など)で入手されたと判明したとき
  • 補償対象になったスマホだと判明したとき
  • 機種代が完済されておらず、支払いが滞っていると判明したとき

などによりネットワーク利用制限が「☓」になってしまって、モバイル回線での通信・通話ができなくなってしまった状態のものを指します。

一旦赤ロムになってしまうとSIMカードを挿してもモバイル通信や電話をすることはできませんし、白ロムに戻すこともできませんので格安SIMで使うスマホとしては全く役に立ちません。

一応、Wi-Fiに接続すれば通信はできることから自宅で使うだけなら全く問題ありませんが、用途はかなり限定的です。

2017/03/13