格安スマホ・SIM大辞典

多数の格安SIMを価格・データ通信容量・通信速度・速度制限・音声通話・かけ放題オプションの有無・その他SIMごとの特徴などをもとに徹底比較・解説します。目的に合わせたおすすめプランの提案もあります。

楽天モバイルへMNPで乗り換える方法・手順

大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)を契約中で格安SIMへの乗り換えを検討している方の中には、「楽天モバイルにMNPで乗り換えてみようかなぁ。」と考えている方もいると思います。

楽天モバイルはドコモ回線の格安SIMなのでドコモユーザーならいま使っているスマホをそのまま楽天モバイルで使えますし、auとソフトバンクでiPhoneを使っているならそのiPhoneを楽天モバイルでも継続して使用することができます。

つまり、大手キャリアからMNP転入で乗り換えやすい格安SIMのひとつと言えるのです。

後述の通り、楽天モバイルは格安SIMとしても使いやすい機能や特徴が豊富なのでおすすめできます。

以降では大手キャリアから楽天モバイルへ乗り換える具体的な手順について解説していきます。

楽天モバイルの特徴

まず簡単に楽天モバイルの特徴をご紹介します。

楽天モバイルには、

  • ドコモ回線の格安SIMなのでドコモで使っているスマホをそのまま使えて経済的
  • 専用アプリ「楽天でんわ」を使えばいつでも通話料半額(10円/30秒)
  • 5分かけ放題オプションがある(850円/月)
  • セット購入端末が大幅な割引価格で販売されていることが多い
  • 余ったデータ容量を翌月まで繰り越しできる
  • 大容量プラン(20GBと30GB)は高速通信中に速度制限(3日間制限)がかからない
  • 初速バースト転送機能があるので低速通信になっても快適
  • オプション加入でWi-Fiスポットを使える(362円/月)
  • 楽天スーパーポイントが貯まる・ポイントで支払いできる
  • 楽天モバイル契約中は楽天市場でのポイント還元率が常に+1倍
  • クレジットカードがなくてもデビットカードで契約できる
  • 楽天市場やプロ野球球団で有名な楽天株式会社が運営しているので信頼性が抜群

といった特徴や機能があり、数多の格安SIMの中ではかなり優秀です。

特に、多くの格安SIMではクレジットカードが必須なのに対し、楽天モバイルはデビットカードでも契約できることから、職業(主婦・無職・学生など)やその他の事情(自己破産など)によりクレジットカードを持てない人の大きな助けになってくれます。

また、楽天のサービスらしく、楽天モバイルの利用でポイントが貯まったりポイントで支払えたりしますし、契約中は楽天市場で買い物をした際のポイント還元率が常に+1倍になりますので楽天をよく利用する方が契約するのにももってこいだと思います。

デメリット

しかし、良い点ばかりではなくデメリットもあります。

代表的なものは、低速状態でも高速通信データ容量を消費してしまうと言う点です。

楽天モバイルには高速通信と低速通信のON/OFFを任意のタイミングで切り替えることができるのですが、この謎仕様のせいで切り替えが完全に無意味ですし、また、速度制限(3日間制限)がかかっている最中は高速通信データ容量を無駄に垂れ流しにするしかありません。

つまり、高速通信データ容量の計画的な管理をしなければ非常に使いづらい格安SIMになってしまいますので、楽天モバイルは気を付けて運用しなければなりません。

なお、楽天モバイルの詳しいレビュー・評価については楽天モバイルのレビュー記事を参照して下さい。

楽天モバイルで使えるスマホについて

具体的なMNPの手順の前に、楽天モバイルで使えるスマホを把握しておきましょう。

スマホの調達方法や種類と、ドコモ回線の格安SIMである楽天モバイルで使えるかどうかの対応は以下の通りです。

SIMフリー・白ロム・赤ロムについての詳しい解説はこちらを参照して下さい。

各スマホと回線タイプの対応
楽天モバイルで使うスマホ 楽天モバイル(ドコモ回線)で
使えるかどうか
調達方法 機種 種類
ドコモから
持ち込む
iPhone 白ロム SIMロック解除不要で使える
Android
auから
持ち込む
iPhone 白ロム SIMロック解除すれば使える
Android auのスマホは楽天モバイルでは動作未検証なので
基本的に使えないと考えた方が良い。
ソフトバンクから
持ち込む
iPhone 白ロム SIMロック解除すれば使える
Android SBのスマホは楽天モバイルでは動作未検証なので、
基本的に使えないと考えた方が良い。
新品を購入 iPhone SIMフリー そのまま使える
Android
中古を購入 iPhone SIMフリー そのまま使える
白ロム 他人から購入した白ロムは将来的に
赤ロム(モバイル通信不可)になる可能性があるので
おすすめしない。
Android SIMフリー 古いAndroidは最新OSへアップデートできないことが多く
セキュリティ的な不安があること、
また、SIMフリーのAndroidは安価(1~2万円)で
買えることから新品がおすすめ。
白ロム 他人から購入した白ロムは将来的に
赤ロム(モバイル通信不可)になる可能性があるので
おすすめしない。

SIMフリー

大手キャリア・格安SIMを問わず、全ての通信事業者で使えるスマホのこと。

白ロム

大手キャリアで販売されている(いた)スマホのこと。
当該キャリアのSIMロックがかかっており、他の通信事業者のSIMカードを挿しても使えないが、「ドコモの白ロム × ドコモ回線の格安SIM」という組み合わせならSIMロック解除不要で使える。
SIMロックを解除すれば全ての通信事業者で使える。

赤ロム

大手キャリアで販売されている(いた)スマホのことで、元白ロム。
不正な手段(盗難・詐欺など)で取得されたことが判明したり機種代金の支払いが滞ったりすると、当該通信事業者のSIMカードを挿しても通信できない「赤ロム」という状態になる。
一旦、赤ロムになると白ロムに戻ることはない。

SIMフリー・白ロム・赤ロムのより詳しい解説はこちらを参照して下さい。

大手キャリアから持ち込むとき

上記の通り、ドコモからスマホを持ち込むときはiPhone・AndroidともにSIMロック解除をしなくてもSIMカードを挿せばそのまま使えるという特徴があります。

これがドコモから楽天モバイルへMNPで乗り換えしやすい理由です。

auとソフトバンクからスマホを持ち込むときは、SIMロック解除さえ行えば楽天モバイルでも継続してiPhoneを使うことができます。

ただし、auとソフトバンクでSIMロック解除が可能な機種は2015年5月以降に発売された機種に限定されていますので、iPhoneのうち6s・6s Plus・SE・7・7 Plus以前の機種はSIMロック解除ができず、楽天モバイルで使うことはできません。

SIMロック解除手続き

ドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/support/procedure/simcard/unlock_dcm/

au
https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/

ソフトバンク
http://www.softbank.jp/mobile/support/usim/unlock_procedure/

※各ウェブサイトからの手続きは手数料無料ですが、キャリアショップだと3,000円かかります。

また、auとソフトバンクのAndroidはSIMロックを解除しても楽天モバイル(ドコモ回線)の周波数に未対応だったり動作未検証だったりするため、基本的には使えないものと考えた方が良いです。

新品・中古を購入するとき

大手キャリアからの持ち込みではなく新品・中古を購入するときは、

  • SIMフリー : 新品はiPhone・Androidともにおすすめ。中古はiPhoneのみおすすめ。
  • 白ロム : iPhone・Androidともに避けた方が無難。

という感じです(理由は先述の表に記載の通り)。

楽天モバイルではAndroid端末が常にお得な価格でセット販売されていますので、楽天モバイルでAndroidを使うつもりならセット販売を利用するのがおすすめです。

ラインナップも豊富(入門用の機種からハイスペックの機種まで様々)で選択肢が多いですし、楽天カードでの分割払い(24回)なら分割手数料無料なので契約しやすいからです。

公式サイト :

また、セット購入のスマホなら楽天モバイルで必ず使えることから、動作確認などを自分でする必要がないというメリットもあります。

MNP転入の手順

大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から楽天モバイルへMNPで乗り換える際の所要日数・期間は以下の通りです。

MNP完了までの所要日数・期間
手順 作業内容 必要な日数・時間
1. MNP予約番号を取得する 約5~15分
2. 公式サイトから申し込みをする 最短2日(申し込み完了~SIMカード到着まで)
3. 開通手続きを行う 最長で約36時間(開通手続き完了~開通まで)
4. SIMカードを挿入する 約5~15分
5. APN設定(ネットワーク設定)を行う 約5~15分

大半はSIMカードが到着するまでの待ち時間が占めていますので、都市部に住んでいる人ほど短期間で、僻地(特に離島)住まいだと時間がかかります。

しかし、その間ずっと通話ができない空白期間になってしまうということはなく、SIMカードを受け取ってからMNP手続きを行うことができますので、通話できない期間は最長でも約36時間で済みます(詳細は後述)。

MNP予約番号を取得する

大手キャリアから楽天モバイルへMNPで乗り換える際には、まずMNP予約番号を取得する必要があります。

MNP予約番号は、電話番号を変えずに携帯電話のキャリアを変えるためには絶対に必要となる番号で、格安SIMへの申し込みの際には入力する必要がありますので、必ず事前に取得しておかなければなりません。

取得手続きは非常に簡単で、以下の受付センターに電話をかけるだけでOKです。

MNP予約番号発行窓口の一覧
契約中のキャリア 電話番号 受付時間
ドコモ 0120-800-000 9時~20時
151(局番なし・携帯からのみ)
au/沖縄セルラー 0077-75470
ソフトバンク 0800-100-5533
ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンク
ワイモバイル 0120-921-156
0570-039-151

このとき、口頭で伝えてくれる10桁のMNP予約番号を間違えないようにしっかりとメモを取ります。

事前にメモとペンを手元に用意しておき、復唱しながらメモをすると確実です。

なお、MNP予約番号には15日間の有効期限があり、10日以上の日数が残っていなければ楽天モバイルへMNP転入することはできません(申し込み自体は可能ですが、最後まで手続きを完了できません)。

公式サイトから申し込みをする

MNP予約番号を取得したら、早速楽天モバイルへの申し込み手続きを行います。

以下のバナーから公式サイトを訪問できます。

手続き自体は15分もあれば終わると思いますが、申し込みが完了してから手元にSIMカード(セット購入するなら端末も)が届くまでには最短でも2日程度の日数がかかりますし、土日祝日や長期休暇(ゴールデンウィークや年末年始など)を挟む場合、離島の場合はもっと時間がかかります。

SIMカードが届くまでは特にすることはないのでひたすら待ちましょう。

開通手続きを行う

SIMカードが到着したら、「楽天モバイル開通受付センター」に電話をかけて開通手続きを行います。

楽天モバイル開通受付センター

電話番号 :0800-805-1111
受付時間 : 年中無休(不通になる時間帯はない)

開通する時間帯は開通手続きの受付時間によって以下のように異なります。

  • AM8:59までに受付完了 : 当日9~21時にMNP切り替え完了
  • AM9:00以降に受付完了 : 翌日21時までにMNP切り替え完了

AM9時過ぎに開通手続きを行うと切り替え完了までに最長で約36時間(AM9時過ぎに開通受付センターに電話し、翌日の21時前に開通した場合)もかかってしまいますので、開通手続きを行うタイミングは自身の都合に合わせて上手く調整しましょう。

切り替えが完了するタイミングについては、スマホに現在契約中の大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のSIMカードを挿入しておくと「圏外になる = MNP切り替え完了」と判断できます。

SIMカードを挿入する

MNPが完了したら楽天モバイルのSIMカードをスマホに挿入します。

iPhoneは本体の右側にある穴にSIM取り出しツール(iPhone購入時に付属しています)を挿入し、SIMトレイを引き出してSIMカードを挿入します。

SIM取り出しツールがないときは画鋲や安全ピンなど細くて硬いものがあれば代用できます(ただし、推奨される取り出し方ではないので自己責任でやって下さい)。

Androidは機種によりますが大抵は背面のカバーを開けるとSIMカードを挿入できるようになっているはずです。

※iPhone・Androidともに詳しくは機種の説明書や公式サイトのヘルプを参照。

iPhoneの場合
赤枠は「SIMトレイ」と「SIM取り出しツール」

Androidの場合
機種によりSIMカードの挿入位置は異なります

SIMトレイや背面カバーが開けにくかったり、SIMカードが上手く挿入できなかったりすることもあるかもしれせんが、あまり力任せにやると破損の恐れがあるので注意しながら作業しましょう。

また、作業をするときに身体や衣服が静電気を帯びている状態でSIMカードに触れると電気的に破壊されてしまう可能性もあります。

特に冬場は静電気を帯びやすい傾向にあると思いますので、作業の前にはセーターなどを脱ぐ・金属や水に触れる(手を洗ったらちゃんと拭きましょう)などして静電気を逃がすなどの対策をとっておかないと非常に危険です。

APN設定を行う

最後にAPN設定(ネットワークの設定)を行います。

大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)ではキャリアショップの店員さんがやってくれるので自分でやる機会はまずないのですが、格安SIMは自分で設定をしなければなりません。

とはいっても、手順は全て公開されているため、その通りに作業するだけでOKです。

楽天モバイルのAPN設定の手順

https://mobile.rakuten.co.jp/support/apn_setting/rmobile_jp/

なお、Androidの設定情報は以下の通りです。

  • APN名 : rmobile.jp
    (アール・エム・オー・ビー・アイ・エル・イー・ドット・ジェー・ピー)
  • ユーザ名 : rm
    (アール・エム)
  • パスワード : 0000
    (ゼロ・ゼロ・ゼロ・ゼロ)
  • 認証タイプ : PAPまたはCHAP

以下は必要に応じて設定。

  • 接続方法接続方法(PDP Type) : IP接続
  • MCC : 440
  • MNC : 10

2017/03/06